数学の成績を上げるためのノートの取り方② ~書かない方が良いこと~

前回に続き、ノートに書かないほうがよいことを挙げます。

1つは、計算過程すべて丸写しはしない方が良いと思います。書き写す時間が最もかかる部分です。そもそも計算部分は,自分で計算しないと、段取りも身につかないものです。確実性も上達しません。ですから書き写すのは、『この部分が分かればしばらく解けたのに』のところと『最後の答え』だけにしましょう。あとで自分で計算して,最初の式から最後の答えまで導けたら復習は完了です。


絶対にやってはいけないことは,先生が書いた計算を考えずに写すことです。自分で計算しないと,どのように考えているかを理解することもできないので,ひと月もしないうちに解けなくなります。
また,先生の計算過程が常に最速とは限りませんし,よく分からない変形になっている部分もあります。単純な計算部分について,自分の考えを捨てて,先生の考えに合わせる必要は全くありません。
とくに演習問題のときは,授業に集中していると、最後の答えにたどり着くまで、何箇所か “ここが分かればここまでできる” のポイントの部分があります。
“ここが分かれば” の部分だけをノートに書き込みます。
予習してあるちょうどその部分に書き込むと、あとで見たときに「ここでこんな間違えをしたのか」ということも分かるmyノートが出来上がります。

すこしだけノートの取り方を意識してみてください。
すると,後で見たときの自分なりの工夫をしているはずです。
そうすることで,さらにノートの取り方が自然とうまくなっていきます。
記:数学科主任 前田博司