若者がスポーツから学んでほしい事

2018年に行われたサッカーW杯ロシア大会はフランスの20年ぶりの優勝で幕を閉じた。
サッカー選手に憧れる子供たちは、『クリスチャーノ・ロナウドのFKがすごかった。』とか『メッシのトラップからのゴールがすごかった。』とか『ネイマールめちゃくちゃうまい!』、『エムバペのスピードに驚いた。』と様々なことを感じた大会であっただろう。
 私が子供の頃も全く同じ思いでした。
1994年アメリカW杯、当時中学1年生だった私はW杯をテレビを観て、ロベルト・バッジョって本当にうまい、困った時は必ず決めてくれる選手だなと感じたものだ。
スター選手がゴールを決める、GKがスーパーセーブをする、サッカー好きはそれだけでも興奮するものだが、ロシア大会ではピッチでのそのようなシーン以外に私自身が深く感銘を受けた出来事があったので、それについて紹介したいと思う。

 格上相手に辛くも勝った初戦のコロンビア戦や日本の第2戦目のセネガル戦で失態と思えるような致命的なミスをしてしまい、国内外から批判の的となってしまった日本代表のGK川島選手。
7月2日のsoccer digest webの記事によれば批判が集中するあまり先発を外れるべきか監督に相談していたというのだ。

【soccer digest web7月2日版掲載記事】
2018年7月1日(現地時間)、西野監督がベルギー戦に向けた会見の席で川島永嗣から相談を受けていたことを告白した。
「1、2戦目を終えた段階で、彼とふたりで話をした。彼からですけども、自分の立場やプレーについてかなり話をしました」
 コロンビアとの初戦、続くセネガル戦での川島のパフォーマンスはお世辞にも良いとは言えなかった。特にセネガル戦の立ち上がりのパンチングに関しては自ら「ミス」と明言していた。 

試合をテレビ観戦していた私は、これだけ批判の的になっている川島選手を交代しないのには西野監督に考えていることがあるのだなと思っていた。
2試合を終えて1勝1分けで首位なのに、なにかもどかしさも感じていた時、日本代表吉田麻耶選手が川島選手のことについて触れているTwitterを見つけた。

ミスした者をこれでもかと叩きのめす悪しき風潮が蔓延しているこの国で、子どもらに本当に見てほしいのはチームスポーツで仲間が苦しんでいる時いかに助け合えるか、そして1人の選手が批判や重圧から逃げずに立ち向かう姿勢。そこに何故、日本人で唯一欧州でGKとしてプレー出来ているかが隠されている 【吉田麻耶選手公式Twitter】
小学校2年生からサッカーをやっていた私はこの記事を読んで心から頷いた、感動した、そして本当に泣いた。
点を取ることだけがサッカーじゃない。
日本のサッカーを代表する選手がチームスポーツの本質に気づかせてくれた瞬間だった。
私が小学校・中学校・そして高校と学校を一日も休まなかったのは、休むと大好きな友達と大好きなサッカーができないからだ。サッカーは点を取るととても楽しいし、勝つともっと楽しいスポーツだ。日本の子供たちもサッカーを始めたきっかけは皆ほとんど同じだ。
だがチームスポーツの本質は勝ち負けだけの強さではなく、仲間を助け合うことや勇気を持って挑む姿勢であり、大事なのはその心の強さだとツイートしてくれた。
決勝トーナメント1回戦で2点のリードからベルギーに大逆転で負けてしまった日本代表だが、応援していたので試合終了直後の30分位は悔しさでいっぱいだったが、吉田選手のようなコーペレーション精神を持った心の強いプロスポーツ選手がいる日本という国に生きていることはとても誇らしいことだ。
サッカーをやってきて本当に良かった、サッカーって本当に深い。
まだまだこれからもサッカーを続けていきたいと思う。
記:教務部長 𠮷岡祐