英文を速読するために必要な考え方と技術(1) 3/4
3 圧縮率という考え方
そのため、WPMという考え方よりもむしろ、どの程度のスピードで、どの程度の解像度で読むのかが現実的です。例えば、1000単語からなる英文を読んで、書かれている主題を50語でまとめるのか、200語でまとめるのかでは、読む解像度が異なるため、必要とするスピードも変わってきます。これを仮に圧縮率と名付けます。50語だと1/20圧縮率、200語だと1/5圧縮率とします。この圧縮率は設問の数と対比させることができます。例えば、1000語からなる文章に、10個の設問があるのか、2個しかないのかによっても、どの程度の解像度で読むかが異なるはずです。
記:英語科 武田秀久