英文を速読するために必要な考え方と技術(2)-② ~構文解釈の練習~

2 構文解釈の練習

 構文解釈では五文型と括弧などの記号を振って、英語のまとまり(チャンク)を日本語のまとまりに変換する結節点を図示することになります。

これは、漢文の訓読以来、日本人が外来語を習得する際に利用してきた手法です。日本語の言語的な特徴が、このような手法を広めたことも事実だとは思いますが、それ以上に構文記号を使ったり、日本語を介在させることにより可視化が可能になり、それにより誤読を容易に発見できます。

間違いを発見し、それを修正することで外国語の習得を図るという、先人たちの賢い意図があるように思われます。いずれ、構文記号をふる練習と意訳の練習を通して、より正確な内容把握を目指します。
記:英語科 武田秀久