英文を速読するために必要な考え方と技術(2)-⑤ ~二文要約とパラまとめ~

5 二文要約とパラまとめ

要約ができるようになったら、次は二文を5秒で要約します。より優先順位を考えた出力が必要になります。これができるようになると、読みながら取るべき部分か、捨てる部分なのかを判断できるようになります。

実際問題として、長文の中で重要な部分はどんなに多くても三分の一しかありません。文章が長くなればなるほど、その割合はさらに減ります。乱暴なたとえになりますが、全体の八割はゴミなのです。大切な二割をどうやって素早く探せるかが、受験生に問われている実力なのです。

二文要約ができると、ほとんどの生徒はすぐに、ひとつのパラグラフをまとめられるようになります。こうなればしめたもので、受験生としての速読力はほぼ完成です。後は、難易度を上げた文章でも、この作業ができるようになるためのトレーニングを続けるだけです。
記:英語科 武田秀久