小中学生成長よもやま話――長年塾生やわが子を育て指導してきた立場からーNo.3基本的な計算力

 「計算力」といえばまず一番に浮かぶのは、算数の計算力、どれだけ速く正確にできるか。四則計算に始まって一次、二次或いは三角方程式、でもここでいう「計算力」はいわゆる算数、数学の計算力ではありません。算数以外の教科にもそれぞれ必要な基本的事項(知識)を「計算力」と言っています。 例えば口語文法の活用「(未然形)かろ、(連用形)かっ、く(う)、(終止形)い、(連体形)い、(仮定形)けれ、(命令形)×(無し)」口語文法形容詞の活用語尾、活用表に載っている部分です。活用形を問う問題に頭の中で「かろ、かっ、く…」と素早く「計算?」できれば語尾の形から何形かが自信をもってわかる、というわけです。これを「計算力」と考えます。つまり考えたり、答えを導くための基本的知識、基礎材料です。こういった基礎知識はどの科目にもあって例えば歴史の年表、世界や日本の地図上の位置、国名などなど。
 小、中学生時代は頭から覚えることや知っておくことに対してとかくおろそかになりがち、というよりも覚えておこうという意識が薄いものです。そこで我々「塾力」が必要と考えているところです。
記:事務局 福島喜久