模試について
高3生は8月から模試を受験する機会が格段に増えます。それと共に生徒から模試後に様々な声を耳にすることも増えます。「出来た」「出来なかった」「マズい、このままでは合格しない」等々。模試を受けると偏差値や合格可能性も出るので、それらの数値はイヤでも気になりますが、模試には偏差値や得点以上にもっと大事なことがあります。
模試は結果そのものよりも、これまでの学習が本番でも通用するか、日々の学習での改善点を知るための指標でもあります。本当の意味で結果が問われるのは本番のみです。その唯一無二の本番で結果を出すためには、そこに至るまでの過程(=努力)が重要です。しっかりした過程を辿っていれば、結果は自ずとついて来ます。反対に、本番で通用しない勉強をどれだけ行っても結果は出ません。「自分は努力し続けている。それなのに結果がついてこない」という人は、模試後に今までの勉強や模試の取り組み方を検証してみましょう。「暗記したことがすぐに出てこない」→中途半端な暗記に終始している、一度覚えたきりでその後の繰り返しが無い 「数学や理科で解き方が浮かんでこない」→文章題で書かれていることを、自分が勉強したことと関連づけられていない 「時間がなく焦ってしまい、問題に集中できなかった」→普段、制限時間を設けた勉強をしていない 等、「模試でなぜできなかったのか?」を考えてみるといろいろ原因が出てきます。その原因に対して、「では、今後どうすればいいか?」を考えていくと、これからの勉強でやるべきことが見えてきます。今までの勉強を模試の度に検証、修正することで、より成果を出せる努力へと変えていけるのです。
記:英語科 原貴弘