『令和7年実施 大学入学共通テスト』の変更点を確認しよう!
令和7年度の大学入学共通テストが大きく変更されます。※2022年度の高校1年生から対象。
<大きなポイント>
① 「国語」・・・試験時間の変更。現行80分→90分
② 「数学」・・・科目と試験時間の変更。「数学Ⅱ・B(60分)」→「数学Ⅱ・B・C(70分)」
③ 「地歴公民」・・・科目の再編。
④ 「情報」・・・新設の科目。「情報Ⅰ」
①の国語に関しては、現行入試の試験時間80分が90分へ変更されます。理由は、「現在測定している内容を維持した上で多様な文章を提示する観点から」とされています。
②の数学に関しては、現行入試の「数学Ⅱ・B」から「数学Ⅱ・B・C」となります。その出題のうち、数学B(「数列」・「統計的な推測」)と数学C(「ベクトル」・「平面上の曲線と複素数平面」)の4項目から3項目の選択へ変更となります。そのため選択項目が2つから3つへ変更となるので、試験時間も70分となります。文系受験者は現行入試より負担が増えそうです。
※「数学Ⅱ(単独科⽬)」「簿記・会計」「情報関係基礎」は選択できません。
③の地歴公民に関しては、学習指導要領に従い、以下の6科目に再編されています。
「地理総合・地理探究」、「歴史総合・日本史探究」、「歴史総合・世界史探究」、
『公共、倫理』、『公共、政治・経済』、
「地理総合・歴史総合・公共」→※いずれか2分野を選択
④の情報に関しては、新教科となります。出題科目は「情報Ⅰ」で試験時間は60分とされています。
入試が変更されるときに、既卒者の受験生が不利益を被らないように試験内容などに配慮がなされることがあります。現在わかっていることとしては以下の通りです。
地歴公民、数学は、現行共通テストの出題教科・科目が経過措置科目として出題されます。ただし、数学②の試験時間は現行より10分長い70分です。
情報は、現行の教育課程における選択必履修科目「社会と情報」「情報の科学」に対応する経過措置科目の『旧情報(仮)』が出題されることになりました。
理科については、新教育課程(平成 30 年3月告示の高等学校学習指導要領に基づく 教育課程)及び現行の教育課程の間で、学習指導要領及び教科書において扱いが異なる内容 に関しては、必要に応じて、現行の教育課程履修者が選択解答可能な問題を出題する場合が あるとされています。
まだ検討段階のものもありますが、入試情報を今後入念にチェックして学習していきましょう!
記:教務部長 井尾敦