2021年3月4日実施の公立高校入試を振り返って 5回目

最後は社会についてです。

昨年と同様、大問4題の構成。大問1は小問集合問題。大問2~4はそれぞれ歴史、公民、地理分野からの出題で、それぞれの分野で記述問題が出題された。

大問1(小問集合問題)
各分野の基礎知識がバランスよく出題された。各分野の用語をはじめ、基本事項を正確に覚えれば正解できる。歴史上の出来事を年代の古い順に並べる問題がやや難度が高かった。

大問2(歴史分野)
中世から現代までの社会、文化、経済についての問題。15世紀における日本の様子について当てはまるものを全て選ぶ問題や、ロシアが行ったことを年代の古い順に並べる問題は難度が高かった。また、産炭地の人口と石炭の生産量とエネルギー源の変化の関係について記述する問題も出題された。

大問3(公民分野)
日本国憲法と基本的人権に関する問題。主要な憲法の条文に関する問題で、穴埋めで出題されやすい用語が問われた。自由権の具体例として当てはまるものを全て選ぶ問題は、自由権とはどういうものかの正確な理解が問われる問題だった。記述問題は「日照権」について写真の建物を見て、「日当たり」という語句を用いて説明させる問題だった。

大問4(地理分野)
スウェーデン、フィリピン、日本、カナダについてのいくつかのデータを見て、それがどの国のものかを問う問題。ブラジルから日本が輸入している内訳の円グラフを見て、総額等を答え、ブラジル→日本の輸出額の表からグラフを完成させる問題、日本の気候や工業地域について雨温図や出荷額を見て答える問題が出題された。記述問題では、冬の季節風により日本海側に雨や雪が多く降る理由を記述させる問題だった。

1問1答形式の問題だけでなく、地図、資料、グラフ、表を見て、それらが表しているものを読み取る設問が多かった。また各分野で記述問題が1題出題されているので、覚えた知識をもとに出来事や事象の原因、理由、背景などを説明する訓練も必要である。一方で、1問1答形式が中心の大問1の配点が21点と全得点の1/3強を占めているので、知識を正確に覚えることも重要である。尚、北方領土に関する問題は毎年のように出題されているので、島名、位置は正確に覚える必要がある。
記:英語科 原貴弘