<特集>①予備校初?!ハイフレックス型授業ってどんなもの?

12/14(月)から始まる冬期講習より、クラズの授業で「ハイフレックス型授業」がスタートします。今回は、「ハイフレックス型授業」とは何なのか、生徒にとってどのようなメリットがあるのかを中心にご説明します。


 「ハイフレックス」とは、ハイブリッド(融合した)+フレキシブル(柔軟な)の2つが合わさった言葉です。「ハイフレックス型授業」は、対面の授業とオンライン授業が同時並行で行われる授業形態です。ハイフレックス型授業では、対面授業と同じ内容がリアルタイムにオンラインでも配信されるので、受講生は対面で受講するか、オンラインで受講するかが選択できます。従来のような対面授業を行うことが難しいこのコロナ禍において、事情により校舎に登校できない生徒にも配慮しながら、対面授業のようなリアルタイム感を維持できる新しい授業の方法として、大学などの教育機関で積極的に取り入れられています。


 「オンライン授業」とひとことで言っても、一般に大きく分けて3つのタイプがあります。①オンデマンド型、②完全オンライン型、③ハイフレックス型、です。

 ①オンデマンド型は、あらかじめ録画された授業映像を受講者が自分の好きな時間に視聴して自分で学習を進めていく形態です。その気になればどんどん先へ先へと学習を進められる性質上、決まったペースでコンスタントに学習を続けられ、疑問点を自力で調べ解決できる生徒にとっては、とても効率の良い授業形態と言えます。しかし、学習成果が受講者の自律性に大きく左右される性質上、必ずしも多くの生徒に最適な授業形態であるかは疑問が残ります。


 ②完全オンライン型は、受講者全員がオンラインでの受講生で、講師はカメラの向こう側の受講生に向かって授業をするという形態です。毎回決まった時間に授業が始まるので、受講生の勉強のペースが自動的に作られるメリットがある一方で、一方通行的な授業になりがちで、場合によっては100名近くの受講生がいることもあるので、授業中に生じた疑問点をすぐに質問するなどのが確保しにくいのが現状です。また、授業が自分に向けられているという当事者意識を受講生が感じにくく、傍観者的になってしまうこともあります。


 ③ハイフレックス型授業では、受講生は対面の授業と同じ内容がオンラインでもリアルタイムに受講できます。毎日決まった時間に授業が始まるので、勉強のペースを守ることができ、教室では同時並行で対面授業が行われているので、オンラインでの受講であっても、授業にリアルタイムに参加している臨場感の中で受講することができます。ハイフレックス型授業は、オンラインで受講する生徒にだけでなく、普段は対面で受講している生徒にも実は大きなメリットがあります。それは、もし今後、緊急事態宣言が発令され対面授業の実施が不可になった場合でも、ハイフレックス型授業の場合、スムーズに完全オンライン型授業へ移行することができる、ということです。受験において、コンスタントに学習を続けることは最も重要な要素のひとつです。受験生にとって、いざというときでも普段と同様に授業が受けられる環境が用意されていることは大きな安心感に繋がります。


 クラズユニックのハイフレックス型授業では、オンラインでの受講者が対面で出席している生徒と同じように積極的に授業に参加、勉強を進められる仕組みを用意しています。オンラインの受講者は、対面の生徒と同様に授業中や授業後に適宜質問したり、授業後に自分の解答のどこに問題があるのかなど、授業を担当しているその講師と、個別的で双方向的なコミュニケーションを取ることができるのです。授業時間外に質問することも可能なので、授業後の復習時に生じた疑問点もうまく解決することができます。これは、クラズユニックが、校舎に常駐している専任講師が主に授業を担当する小規模な予備校であり、1つの授業の生徒数が多くとも10数名と、少人数制を取っているからこそ実現できることです。


 以上、これから多くの教育機関で取り入れられていくであろう「ハイフレックス型授業」について、その内容と生徒にとってのメリットを記載しました。クラズユニックでは、今後の基本的な授業形態としてハイフレックス型授業を実施していきます。

(記:木下直樹)

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