数学の得意な人,苦手な人の話

今回は,数学の得意な人と苦手な人の勉強法の違う点についてのお話です。

数学の得意な人と数学の苦手な人では,決定的に考え方が違う所が,いくつかありますが,
代表的に思い当たるのは,2つの事柄“公式の丸暗記” “解法の丸暗記”の考え方です。

1. 公式の丸暗記をしてませんか? 
   
(苦手な人)
『公式 = すべて丸暗記。』
『公式の形がちょっとでも変わると対応できない。』
『公式の証明はほとんどしたことがない。』

(得意な人)
『公式 = 丸暗記の必要がないものはなるべく暗記しない。』
『公式は意味を理解して覚えているので安心して使いこなせる。』
『公式の証明は他の分野との関連性を理解する上で役立つのでよくやる。』

2. 解答の丸暗記をしてませんか? 

(苦手な人)
『問題の解答は何度も暗記し直す。』
『心配だから板書はすべて書き写す。』
『答え合わせをしないと気が済まない。』

(得意な人)
『問題の解答は丸暗記をしない。』
『板書のうちポイントとなる箇所だけ書き写す。』
『解けるときは途中でやめるときもある。』

丸暗記の学習スタイルになっていませんか?

公式はただ丸暗記
問題の解き方も丸暗記が多い
数学の苦手な人は,数学の得意な人を見習えばよいわけです。
できるところから実行しましょう。
記:数学科主任 前田博司