リスニングの練習方法④

4 同時通訳練習

 次は英語を聞きながら、日本語を言う練習をします。「意味は分かるけれども日本語にならない。」といって誤魔化すのではなく、必ず日本語に変換できているのかを確認します。日本語にできなくても意味を理解している可能性は確かにあります。しかし、それでは理解しているかどうかの「確認作業」ができません。なので、多少厳しいように思われるかもしれませんが、しっかりと日本語に落とし込んで発話する練習をしましょう。

5 シャドーイング

以上の作業が終わったら、最終的な仕上げに入ります。スクリプトを見ずに、英語を聞きながら、少し遅れて発話します。これをシャドーイングといいます。英語が話されたすぐ後で発話するのは楽ですが、少しポーズを置いて発話すると負荷が上がります。
また、途中で同時通訳と切り替えながらシャドーイングをすると、最強です。ペアワークの際に、相手が右手を上げたら英語で、左手を上げたら日本語で発話するというふうにすると、完全にその文章の意味と音と構文が、自分のものになっている証明となります。自分一人で練習する時にも、頭の中できちんと意味が変換できているかをイメージしながら、シャドーイングをしましょう。
記:英語科 武田秀久