英作文の練習方法②

4 自由論述型作文の型の理解

 自由論述型作文に求められているのは論理性です。なので、まずはその型を理解し、日本語で文章を書く練習をします。英語と日本語の「論理的」の定義は大きく異なります。
英語でTopic sentence, Body, Conclusionと呼ばれるものは、一般的に日本語では序論、本論、結論と呼ばれたりしますが、両者は似て非なるものです。
例えば、Topic sentenceでは「私は公共の場所での全面禁煙に賛成です。」という文を書かなければなりませんが、日本人的な感覚で言えば、これは明らかに結論になります。

 また、「論理的」な文章を書くのであれば、理由が一つしかないのは好ましくありません。最低二つの理由(その二つがシンメトリックな美しさを備えているとbetter)を述べることによって、Conclusionを導かないと、ゴリ押し、連呼という印象を読み手に与えます。

 High Contextな日本の文化では、文章が理解できないのは読み手のせいですが、英語を使用するLow Contextな文化圏では、書き手がどれだけ分かりやすい文章を書けるのかが重要視されます。日本人からすると英語圏の人たちは皆KY(空気読めない)な感じです。

例えば、日本人の夫はアメリカの人の妻に毎日、I love you.と言わなければなりません。英語圏の人々の常識では、言わないことは、思っていないことと同じ、と見做されるので、言葉による確認作業を怠ると離婚されてしまう可能性があります。
 あなたの書いた自由論述型作文の解答が、このような彼らの「常識」に反している場合には、「論理的」な文章ではないとみなされるため、高得点を取ることができないのです。

次回へ続く。。。
記:英語科 武田秀久