小中学生成長よもやま話――長年塾生やわが子を育て指導してきた立場からーNo.2公園

12月に入り、休日公園で遊ぶ小中学生の姿はほとんどなく、外遊びの季節ではなくなった昨今ですが、今回は地域に根差す公園の大きな役割についてのお話。

公園にある遊具の定番は勿論、ブランコ、滑り台、ジャングルジム、鉄棒それにいわゆる「ターザン」(滑車に取り付けたロープにぶら下がって一定距離を移動できるもの)、スイング遊具、その他公園の規模により多種多様。

ところで近くの大きな公園には上記遊具の他に砂場の回りを囲んで上側がフラット、幅17,8センチの歩ける塀がある。コンクリート製で高低のバリエーションがあり一番高いところで2m弱の高さ。幼児や小学校低学年生はほぼりへっぴり腰、こわごわ歩を進める。そばに立つ親は励ましたり、「危ないから降りて」等様々。

でもほとんどの親御さんは自分が上ったりはしない。
「なぜだろう?」

かくいう私は、公園に行く目的の1つは勿論子供たちの安全を見守ることだがもう1つは「自分も遊具で遊ぶこと」。いい大人が単独遊具で遊ぶのは自分もはたも抵抗があるが、子供と一緒であれば堂々と遊べる。高いところに立って心地よさを味わっている。

高いところやターザンなどで遊べるのも小さいときの経験値。
今の子供たちはこんな立派な公園があるのだから遊具で大いに遊んで沢山経験値を増やしてほしい。小さいときこそ高所への恐怖心払拭や危険な時の反射神経養成ができる。遊びの中で自然に培えるものだ。その上親も一緒に遊具遊びをすればそれこそストレス解消、自分開放につながる他、体のバランス、体幹養成にも。

公園は子供たちの成長への素晴らしいステップの場所、危険と背中合わせの側面もあり、その加減を見極めつつ、外遊びの季節がめぐってきたら近くの公園に休日足を運びたいものだ。