呟き・独り言 ~2022年入試~②

入試制度の紆余曲折・改変に伴う混乱にコロナ禍が重なった21年入試の後、22年入試はどのような入試になるのかを前回に続き検討してみたいと思います。

⑤ 大学選びでは、難関校にチャレンジする受験生が若干増える可能性が高いと思われます。なぜなら国公立大については、共通テストが2年目になり、昨年よりも対策がとり易くなっていますし、私立大学でも合格者をかなり増やしたので、これまで難関といわれていた大学の多くが、がんばって手を伸ばせば届く大学になってきたせいです。

⑥ 一般入試では、各大学とも倍率が逓減して、上位難関大学は格別高倍率ではなくても難度が高まり激戦の度合いを深め、中堅上位のいわゆる「一見、入り易そうな人気大学」でも大きく倍率をアップさせなくても難化が進むかもしれません。

それ以外の不人気な多くの大学との間で、こちらでも2極化が進行するのかも
しれません。この形は「逃げ場がない大学受験」の様相を帯びてしまいそうです。

なぜなら、生徒が行っても良いと考える大学の数は限られており、その大学は
少数ではあるが激戦となっていて、いわゆる「滑り止め」と思っていたそのよう
な大学が受かれない状態になることを意味しているからです。

思いつくままにだらだらと独り言を述べてきましたが、「受験生は後悔の無い学部・大学選択をして、学習準備をしっかりしなさい」という事になりそうで、結局ありきたりな結論に落ち着いてしまうのかもしれません。
以上を総合して、訪問した道内高校の状況も加味して、受ける側と受けてもらう側をまとめてみると…

・「受けたい大学を受けようとする」進学上位高校では、いつも以上に強気の出願傾向となり、 
「なるべく早期に大学を決定したい」中堅・下位の高校では総合型・推薦型に生徒が殺到することになって、高校・生徒の2極化が極端に進行しそうです。

・大学も2極化して、「選ばれない私大」を中心に無倍率や定員不足の大学が増加し、かつてあったようなFランク(ボーダーフリー)等が復活して、淘汰・統合等の問題が噴出し、社会問題化して行くのかもしれません。
記:情報室長 高縁博