「計画②」~立ててもうまくいかない人へ~
前回の続きPART2です。
「続けられる計画と無謀な計画の差とは?」
続けられる計画と無謀な計画の差とは何か。これはたぶん大きな要因が1つあると思います。計画を立てる際に自分を過大評価して、かなり詰め詰めの計画を立てているケースがあります。
計画を立てたが、あれもこれも詰め込みまくり、実施できなかった。こんな経験ありませんか?
そういう人は、大変な欲張りな方です。
学校は時間割が決まっていますので、それに従っていれば済みます。それ以外、つまり帰宅後の計画を立てていきます。その時間は学外学習時間と呼びます。基本的に睡眠の時間を一定にすることを大事にしたいので、ベッドに入る時間を0時ジャストとすれば、5時間~6時間くらいがその学外学習時間となります。その時間で何をするのかを考えます。
ポイント1 立てた予定は1.5倍時間がかかると思うこと!
立てた予定というものは、だいたい予定時間×1.5と考えたほうが賢明です。だいたい甘く見積もっているのですから、6時間の予定を立てれば9時間かかるくらいの想定をしていなければいけません。
オーバーすれば睡眠時間が削られます。そんなことが続けば計画も台無しです。だから最初から4時間くらいの設定で調整すれば、単純に6時間以内に終わり、睡眠時間が減ることもなく健康的に生活できると思います。続けなければ学習は意味がありません。
ポイント2 週に1度は何もない日を作ること!
誤解を生むので最初に断っておきますが、何もない日は遊べということではありません。
「予備日を作りましょう!」ということです。
1週間の中で立てた計画が順調に遂行されれば何も問題なく良いのですが、不測の事態は必ず起こります。風邪をひいて寝込むこともその1つです。そんな時に詰め詰めの予定であれば、予定の実行は不可能でしょうし、予定がずれ込むと達成感もなく、計画を立てることすら行わなくなります。
だから、週に1度は予備日を作りましょう。
ちなみに順調に計画通りに進んだ場合は、その日をどのように使えばよいのでしょうか?という質問をしたくなります。
その場合は、新しいことに手を付けずに、復習の時間にしましょう。ただし、これも計画の中に入れる必要があります。予備日の予備計画を事前に作っておくことです。
例えば、模試後の分析で弱点範囲を抜き出しておき、弱点範囲の具体的な問題集とページ数まで書かれたリストを用意しておきます。リスト化しておけば、いつでも引っ張り出せるので便利です。それを予備日にあらかじめ量は設定しておき行います。
次回に続く・・・。
記:教務部長 井尾敦