YouTube先生

YouTube先生。。。何のことやらと子どもに聞いてみるとYouTube動画に出てくる説明者(その時は算数を視聴していて、その指導者のことをそのように呼んだ)だそうだ。それを活用し不明な点を・磨きたい分野を能動的に学んでいる。
別の子どもは、ギターを演奏したいとギターを購入し、YouTube動画を利用し徹底的に視聴して真似る。この繰り返しで、半年もたたずに、素人目から見ても恐ろしくギターが上達している姿を目にすることになる。好きなことを見つけるのがどれほど大事なことなのかを見る機会にもなった。
確かに最近はYouTubeでスポーツ分野でもプロ選手が解説しており、その技術の向上に一役も二役も買っていると感じる。私自身もこの類の動画はよく見て動きを真似る。運動に関しては身体的能力もあるのでうまくなっているかは定かではないが。。。

「学び」において、学校でよくわからなかった分野をYouTubeで探して内容を確認している姿を見ると「学び」はこの数年で大きく変わってきている。特に北海道は広大な土地に人口が分散しており、このようなネットを介した授業をどんどん活用することで生徒に与えられる教育の場や今まで得られなかった知識が広がると考える。

当予備校では、浪人生・高校生の指導はライブ授業を行っているが、札幌市・その他地域の生徒に対してもzoomを用いてリアルタイムで参加できる授業形態を導入している。これは生徒にとっても授業後にアドバイス・質問のフォローが入る点においても非常に有効的であり、また一方では、先生にとっても幅広い生徒たちに「授業を見られる」点において、さらなる技術の向上などにも意識づけが向くと考え双方にとってプラスに働いていると考える。

公教育を見てみると、せっかくchromebookを与えられていても常時リアルタイムで、しかも双方向性を意識した授業が毎回行われているわけではない。これはもったいない現実だ。現在世の中では不登校児も増加傾向にあり、その子たちが学びたくないわけではないこともわかっていることを見ても「学ぶ」機会だけは奪ってはならない。
自分の住んでいる田舎の地域では。。。とか、学校になかなか行けないんだ。。。とか、様々な阻害要因があると思うが、解決の方法はいくらでもある。だから大丈夫。
君たちの先生になってくれる人はいくらでもいる。
記:教務部長 井尾敦