札幌開成中等教育学校の入試について
今回は札幌開成中等教育学校を取り上げて、今後の受験者の参考になればと思い記載いたします。
募集人員160名に対して、今年は559人の出願者、倍率は3.5倍でした。倍率は近年落ち着いてきている様子が見えますが、高校受験の倍率よりも数倍高い状況で難しいのは言うまでもありません。問題傾向は大きく変わる様子は見られず、対策した生徒であれば高得点を勝ち得る結果を得たのではないかと考えます。
北海道の札幌開成中等教育学校のような入試問題は、他の都府県の公立中高一貫校と比較して、入試問題形式が大きく異なるので、初めて解く方はその形式に驚きます。一般的に他の都府県の公立中高一貫校は、教科に準じた総合問題的な出題となります。それとは大きく異なり、開成中等教育学校の問題は、思考力・表現力・判断力を存分に発揮しないといけない仕様となっています。特に適性問題Ⅱでは、記述が大問1で150文字~200文字、大問2で300文字~350文字と条件整理しながら45分間の試験で書く小学生の分量としては多い形式でした。この点は首都圏の公立中高一貫校で出される記述レベルに近いかもしれません。
当校の札幌開成対策は、個人指導で添削も行います。また問題形式が万一変化しても対応できるように全国の公立中高一貫校の問題も参考に解かせて対応できる試験準備をしております。小学生のうちに様々な問題を粘り強く解く姿勢を養い、できるようになる喜びを知ってもらえるように指導を続けています。
ちなみに2次試験のディスカッションのお題は「アイデアとはどのように生まれるか?」でした。皆さんも考えてみましょう。
札幌開成中等教育学校 出願者数と倍率 | ||||||
2023年度 | 2022年度 | 2021年度 | 2020年度 | 2019年度 | 2018年度 | |
出願者 | 559人 | 515人 | 552人 | 593人 | 590人 | 733人 |
倍率 | 3.5 | 3.2 | 3.5 | 3.7 | 3.7 | 4.6 |
記:教務部長 井尾敦