今から受験勉強を始めるすべての人へ
受験勉強は、ゴールが明確です。
これだけの知識を獲得して使いこなせればゴールできると。
ある意味、ゲームのドラゴンクエストやファイナルファンタジーなどのRPGに近い?!かもしれません。
ドラクエは、レベル1からスタートして、スライムを倒して、経験値を得る。そしてレベルアップする。
知らない街へ向かい、ちょっとだけ強い敵との遭遇にも持てる力を振り絞り勝つ。
その繰り返しでレベルを上げて、ラスボスを倒す。
受験勉強がゲームと違う(裏技なし)のは、レベルが1ではなく、レベル10からスタートする人もいるということでしょうか。
レベルの差は知識量の差ととらえてください。
またこれはとても重要なことですが、
「ラスボスとの死闘(入試本番)までの期限が限られている」
ということでしょうか。
レベルが上がっていようがいまいが、時期(入試日)が来れば、たとえレベル1でもラスボスとの戦い(入試本番)となります。
その死闘に勝てるだけの経験値を積まなければなりません。
RPGの正攻法?!は、コツコツレベルを上げて、武器防具をそろえて、時と場合に応じて魔法を効果的に使用し、自分が生き残れる場所を増やして(その土地では敵なし)確実に物語を進めゴールを目指すことです。
受験勉強でも同様だと思います。
「今できることを確認し、できることを着実に増やす」ことが大切です。
日々コツコツ限られた時間で効率よく知識を得て、それを使える状況にし、条件に応じて知識を引き出し、できる問題を増やしていくことです。
時に中ボス(模試)との戦いで痛い思いをするかもしれません。
しかし現状確認できれば今後に大きく活かせるので、次戦では勝利するでしょう。
もう一方で「できないことをできるようにすること」が大切だという人もいます。
目指すべきところは「できるようになる」ですが、言い方が違うだけで、そのプロセスは大きく異なります。
出来ない科目を出来るようにするには、知識の欠落した部分を探し当て、そこから積み上げていくプロセスが必要です。
本人は苦手意識もありプライドもあるので、学年をさかのぼって学習することは苦痛でしかありません。そのためとても時間がかかる作業と言えます。
ただ知識の欠落部分が少なく、年相応の理解力が合わされば、かなり短期間でその穴を埋めることができます。
大人になって中学高校で苦手だった科目の学習をしてみたとき、意外にもすぐに出来たりするのは、そういうことなのかもしれません。
ラスボスを期限内に倒す(受験に合格!)ために、そして今からレベルをあげるために学習を開始しましょう!
記:教務部長 井尾敦