「予習と復習」ってやり方あるの?
よく「予習しておいてね」・「復習しておいてね」とあらゆるところで言われます。
よくよく考えてみると、それらを習うことがあまりないかもしれません。
なんとなくという感じで予習していませんか?復習もなんとなく見直せばよいかくらいで行っていませんか?
今回はこの「予習」と「復習」についてお話します。
基本は以下の流れです。
今まで、予習→授業→復習という流れは聞いたことがあると思いますが、上記はなかなかないと思います。
「予習」は、未習分野に手を出すので、読んで理解したところと、そうではないところを【仕分け】するだけです。わからないところを調べたりするのはまずは置いておきましょう。大学生以降は自分で学習しなければなりませんので、今は授業に甘えましょう。
「授業」は、予習で理解できた範囲は本当に自分の理解で正しいかどうかの【整合性の確認】を行う場となります。それと同時に【予習時に理解できなかったところに全集中】することが授業では最も大切なことになります。全集中するには眠気は大敵です。きちんと睡眠はとりましょう!
「質問」は、授業で全集中して聞いたりしていたのに、その場でどうしても【消化できなかったものをピックアップ】し、【即先生に質問を投げかける】ものになります。これを先延ばしにするとどんどんわからないことが堆積し、学力向上を妨げる要因となります。
※予備校クラズユニックの浪人生は、それをスムースに行えるように時間割・先生の空き時間の掲示がうまくできています。
「復習」は、【アウトプット】です。しかし、そのほとんどの生徒が間違った方法で行っている可能性があります。
まず復習する際に、ノートや教科書・問題集などを出して開く生徒がいると思います。この行為が実は良くないのです。人間は思い込み・レッテルをはる・錯覚するといった生き物です。教科書・ノート・プリントなどを開いて行うと「わかっている」という認識を勝手に持ちます。実際は引き出せない知識が引き出されるという思い込みにもつながり、それにより結果として思い出せない知識となります。
では具体的にどうすればよいのでしょうか?
アウトプットするには、まず白紙のルーズリーフを用意し、その日あった授業を思い出して記憶にあるものをすべて白紙に書くことです。これではっきり覚えているものとそうではないものを仕分けできます。できれば時間制限で5~7分程度の縛りで勢いよく実施してほしいと思います。
これを行ってからノートや教科書といったものを開くわけです。開く順番がポイントです。
思い出せないものをマーカなどでチェックし、思い出していく作業が必要となります。
このようにすることで「授業」への取り組み方が大きく変わります。
どのように変化するかと言うと、「授業」を受ける際にどのように授業を受ければ復習時に思い出せるかを意識してインプットしていくことになります。より全集中ですね。
「質問」(復習後の質問)は、「復習」時にどうしても処理できなかった点をまとめておいて【翌日に即質問】することです。ここまできちんとできれば確実に知識の引き出しやすさが変わります。
「総復習」が最後の話となります。
この「予習」「授業」「質問」「復習」「質問」の流れを行った週末に、【月曜日からの授業の内容を再度アウトプット(白紙の紙に書き出し)】するのが「総復習」です。かなりきついです。
それを毎週末実施します。このように続けていると積算型の学習になってくるので知識の上積みがスムースになり、より明確に思い出せるので学力がついていることを実感すると思います。
最後までお付き合いいただきありがとうございます。少しでも皆さんの学力向上となることを願っています。
記:教務部長 井尾敦