下りのエスカレーター

最近、あるお店で下りのエスカレーターを駆け上る少年を見つけた。
途中まで駆け上がってはスタート地点に戻るのを楽しんでいる。
その光景を見ていてふと思ったことがあった。

「受験勉強」とは下りのエスカレーターを駆け上がるようなものだ!

そう、例えるならば最難関の東大・京大・医学部はこの下りのエスカレーターの速度が恐ろしく速い。駆け上がろうにも相当な覚悟と粘り強さ、そして全力で日々事にあたらなければいつまで経っても登り切れないままで終わる。

勉強を1日でも休むとあっという間にスタート地点へと逆戻り。
難関大・最難関大を志望しているのに勉強を猛スピードで続けていなければ成績が伸びず。さらに結果として期間内でのゴールはない。
猛スピードで駆け上がっていても、常に何もしていなかったかのような状態に戻っているかもしれない恐怖との闘い。それが大学受験。
だからコツコツ、そしてガンガン勉強をし続ける気概が必要だ。

これから大学受験で難関大・最難関大に挑戦しようとする生徒は、心してかかる必要がある。
全力を出したと思ってもそれはまだ全力ではない、その時にはわからないもの。ゴールした後にそれは初めてわかる。そんな体験をし続けていけば自分自身が想像できなかった自分になれるかもしれません。
記:教務部長 井尾敦