好きなこと・やりたいことを見つけよう! 学部特集 ①人文科学系統<文学部>

前回は、進路についての考え方を記載しました。今回は、それぞれの学部で何を学べるのか、ざっと目を通して興味のあるものを調べる参考にしてもらえればと思います。

人文科学系統には、以下のものがあります。
【文学部】・【人文・教養学部】・【外国語・国際学部】があり、取れる資格は、教員・学芸員・司書・通訳などがあります。主な就職先として選択されるのは、教員・マスコミ・教育関連が多めです。近年、情報通信業への就職者が増加しています。

今回は【文学部】
文学部には、主に文学系(以下①②)、歴史・地理学系(以下③④)、心理学系(以下⑤)、哲学系(以下⑥)があります。興味が出たらチェックしておきましょう。

① 国文学科・日本文学科など→日本の文学について研究。「文学研究」や「文学史研究」がある。前者は特定の作家や作品について深く研究するもの。後者は複数の作品、年代にまたがって日本文学の流れを研究するもの。

② 英文学科・英語英米文学科など→言語も含め、文化的に異なる背景を持つ色々な国々の文学を研究。学科としては、他にフランス文学科など各国の文学を研究する科、言語文化学科などある。

③ 史学科・歴史学科→文献・史料をもとに過去に起こった様々な事柄を解読分析し、立体的に再現し、当時の文化的営み・社会構造を探究。多彩な切り口で検証することにより現代社会の状況理解や問題解決に生かすことで社会に還元することも目標としている。
  美術史学・文化財保護修復などもこの分野で学ぶことが可能。

④ 地理学→この中でも自然地理・人文地理・地誌がこちらの文学部の中で学ぶ。科学的な視点で学ぶものは理学部になる。「自然地理」は、自然環境が人間の暮らしに与える影響を研究、「人文地理」は、人口や生活様式などから地域の特色を探究、「地誌」は特定の地域の産業や文化を研究。

⑤ 心理学→人間の精神活動や行動を研究し、その法則をとらえていこうとする学問。「基礎心理学」では、学習や記憶など脳の情報処理のメカニズムなどを研究。「臨床心理学」では、心理カウンセリングをはじめ、悩みを抱く人に接して診断や治療を研究。「社会心理学」では集団の中で人間がどのように行動するのかを研究。他にも発達心理学などがある。

⑥ 哲学→人間と人間にかかわる事象の本質・原理・問題を追究する学問。過去の哲学者たちの思想、人生などについて学ぶ。美学・宗教なども含む。近年では、医学や心理学、生物学、社会学などとの連携を深め、生命倫理など現代社会が抱える問題の解決を探究する面も出ている。

興味があったものがあれば、まずチェック。そして検索してみましょう。それが自分の人生への挑戦の第一歩となります。

記:教務部長 井尾敦