数学が苦手な方に意識してほしいこと

やはり、数学の悩みは模試で得点できない、時間内に解けない、計算ミスが多いなど多岐にわたると思います。

数学が苦手な生徒さんにほぼ共通していえることは、公式をきちんと覚えていない、解法の意味を理解していない、復習を反復していない、そもそも勉強の仕方が分からないなど、勉強がきちんとできないためだと思います。

まずは学校の授業に関してですが、授業を大切にしてほしいと思います。毎回の授業で分からないことがあれば、すぐ先生等に訊いて分からないことがないように、授業についていけるように、小テストなどもきちんと得点できるようにしていただきたいと思います。毎日の積み重ねが大事です。

また、数学の勉強で大切なことは、教科書に出てくる公式の前後の公式が導かれる説明を理解することが重要です。このような根本的な部分は、今後共通テストで太郎さんと花子さんの会話文の中で取り上げられて出題される可能性があります。

また、公式自体はその公式を覚えて使えるように練習し、さらに頻出問題を解いていくことが必要です。

このときに、時間をかけてだらだらと解くのではなく、速く正確に解けるようにすることが大事です。また、なぜそうなるのかきちんと論理的に理解することも大事です。教科書の例題等の問題は、問題を見て解き方がすぐ思い浮かぶようになるまで練習してください。時間内に解けない等の問題はすぐには解決しないとは思いますが、普段から頻出問題を速く正確に解ける練習をすることで、基本問題を速く解き、応用問題に時間をかけることができると思います。

問題を解くときに時間を計り、どの位の時間をかけたか記録しておきましょう。

 ここからは、復習の話になりますが、数学の勉強に限らず、1回限りの勉強では忘れてしまいますから、反復練習が必要です。

きちんと解けなかった問題には、印や日付を記入しておいてください。

自信のなかった問題や解答できなかった問題は必ずもう一度解き直ししてください。何日か後にやり直して、計算も速くミスなく正答できるかどうか、また途中で計算ミスや解法に戸惑ったら、解法や途中の計算を確認して解き直す…これらのことを繰り返し行って、きちんと問題を解けるようになるまで繰り返すことが大事です。 夏休みまでは基礎を重視した学習が重要です。
記:数学科 柴田孝人