共通テストの解法②

3 〇×△の記号の意味

 以下の表は分からない問題の選択肢を、4択から2択に絞り込んだ時の期待値得点です。驚くほど違いますよね。こんなことが可能かと言われれば、それは可能であるばかりでなく、とても簡単で能率的です。

理解度 理解度得点 絞り込み得点 期待値得点
0%    0点     50点    50点
50%   50点     25点    75点
60%   60点     20点    80点
80%   80点     10点    90点
90%   90点      5点    95点
100%  100点      0点    100点

 なぜなら、選択肢を作成する側の人間は、明らかに正解とはならない選択肢を4択の中に2つは入れなければならないからです。(ある問題では1つ、他の問題では3つかもしれませんが、平均的に言えば2つという意味です。)平均点を50点~60点にするためには、どうしてもサービス択が必要になるのです。

そのサービス択に△の印をつけます。そして、△が2つになったら、それ以上考えるのをやめて、適当にサイコロを振ります。そして出た目を仮の解答として次の問題に移ります。もしも、〇をつけることのできる問題数が半分あれば、それで50点とれたことになります。そして、残りの50点を2択まで絞りこめたら、期待値得点はなんと75点になってしまいます。

最後まで解き終わったら、2択まで絞り込めた問題の中で、時間をかければ解けそうな問題に再チャレンジします。ただし、全部の問題を一通り解き終わった後にしないと、手を付けずに解かなかった問題の中に必ず存在する簡単な問題を、みすみすとり逃してしまうことになります。なので、再チャレンジの作業は必ず全部の問題を解き終わった後で、行うことになります。

このような流れを体得することが、共通テストで効率的に得点するための必要条件となるのです。時間の神様と確率の神様に歯向かってはいけません。素直に崇め奉ってください。
記:英語科 武田秀久