これが 「本当の模試活用術」 です!1/2

9月に入って いよいよ受験本番が近づいてきた感がありますが、これから本格的な模試シーズンを迎えることになる受験生に、分かり切ったことかもしれませんが、もう一度「模擬試験」の活用という観点から、お話ししたいと思うのです。

模試は本番入試の形式に近いという意味で、貴重な体験ができる機会です。 一度受験したら結果を待つだけの本番入試と大きく異なるのが「受験した結果を振り返ることで、次に活かせる=成績を伸ばしていける」(結果の活用)という点です。 では、どのようなことに留意すれば模試を受けた結果を次に活かせるのか、そのポイントについて考えていきましょう。

「模試が本番入試に近い」という意味   
現役時代の「定期テスト」は、一定期間内で学んだ内容からの出題となるため、出題範囲が狭く、テスト前勉強も取り組みやすいと言えます。 ところが模試は、その時期までに学習している全内容が出題範囲となることが多いため、「ここだけを復習しておけばよい」ということができません。本番入試では、高校で学んだ全範囲が出題対象となるため、総合的な学習が求められます。 つまり模試では、日々の学習の積み重ねの努力が問われるという点で、本番入試に近いと言えます。日々の学習をしっかりしていれば結果がついてくることがわかるので、模試は継続的に学習することの大切さを知る とてもよい機会でもあります。  
・模試はそのときまでに学んだ内容すべてが出題範囲となる 
・日々の学習の積み重ねの努力が反映される      という2点で、本番入試に近いわけです。

1,結果を最大限活かす模試活用法   

では、本番に近い体験ができる模試を通じて、どうすれば成績を伸ばせるのでしょうか。
それには、前述の「結果の活用」がとても重要となります。 模試を受験すると成績が返ってきますので…
(1)「模試全体」に関する確認活用事項
① まずは返却までの間に、解答解説を大切に保管しておくことから実践しましょう。
② 「合計点数」「正解したところ・間違ったところ」「平均点」を確認する。(ここまでは定期試験と同じ)
③ 偏差値(受験生全体に対して相対的に自分がどの位置にいるか:平均で偏差値50)を確認する。
④ 設問別の得点や平均点 を確認する。
(2)「自分の結果」に関する確認活用事項
① 「どの部分ができていて、どこを苦手にしているか」を確認する。
→「さらに伸ばしていけるところ」「クリアしなければならない苦手部分」を区別する。
② 志望大学への合格可能性(判定等)・当該大学志望者の中での自分の位置等を確認する。
→ 現状の自分を把握できる
次回へ続く
記:情報室長 高縁博