モチベーションの維持

モチベーションの維持で苦労している人も多くいます。一口に「モチベーション」と言ってもいろいろありますが、主なものとして「勉強する気持ちが長続きしない」「自宅で勉強する気になれない」「成績が伸びず、不安で勉強に手がつかない」があります。それぞれについて、解決策を考えてみます。

1)「勉強する気持ちが長続きしない」
一つの解決策として、先々のことを考えるのではなく、その日やるべきことに意識を集中させるというものがあります。「あと○○か月、○○年も勉強しなければいけないのか…」→「今日は数学の問題を10題解く」「英単語30個覚える」。又、やるべきことの進捗度合に意識を向ける(「あと10ページで数学の問題集2周目が終わる。そうすれば、3周目になり、大分楽になる」等)と、達成感や、楽になったときの喜びを得ようと、目の前の勉強に向かえるようになります。

2)「自宅で勉強する気になれない」
「自宅ではくつろいでしまい、どうしても勉強する気になれない」という人もいます。通っている塾・予備校の自習室、学校や図書館で勉強する等、「勉強するしかない環境」に身を置いて勉強するのは一つの方法です。ただしコロナ禍等で、自宅で勉強せざるを得ない、という状況も考えられます。そのため、自宅でも勉強できるようになることも必要です。精神論になりますが、まず机に向かう。次に何でもいいので勉強を始める。その時、なるべく自分が取り組みやすいもの、ハードルが低いものを選ぶのがコツです。例えば、負荷が軽い数学の計算問題、英語の文法問題等。始めてしまえばしめたもの。数分後には、勉強に対して抵抗感がかなり無くなっていることに気付くはず。それから、少しずつ負荷をかけた勉強に進んでいきましょう。

3)「成績が伸びず、不安で勉強に手がつかない」
受験生であれば皆、大なり小なり不安は抱えています。合格が保証されている人はいなく、その意味で完全に不安を消し去ることは不可能です。一方で「不安だ、不安だ」と悩んでいても勉強は進みません。そのため、不安であっても勉強を始められるようにすることが重要です。

1)と2)の解決策が使えます。
1)「成績が伸びない」、つまり「このまま勉強していても成績が伸びないのではないか」=「先々のこと」なので、目の前にある、やるべきことに意識を向けましょう。
2)「勉強に手がつかない(つまり心理的な抵抗)」=「(気分的に自宅だと)勉強する気になれない」ととらえることが出来ます。まず机に向かう。座るだけなら誰でもできます。それからハードルが低い軽めの勉強から開始しましょう。

勿論、モチベーションの問題全てがこれで解決!…とはいきません。ただ、この中に解決のヒントとなるものがあれば、是非試してみて下さい。
記:英語科 原貴弘