「学びは成長」②

特に学生時代の学びにおいて、踏み外してはならない重要なポイントがあります。
“何のために勉強しているのか・誰のために勉強しているのか”ということです。ともすれば幼少期~青年期は、周囲の評価こそが最大目標になることがあります。決して悪いことではありません。誰かのために頑張る、誰かに認められたい・褒められたいから一生懸命になる。モチベーションの一つとしては、生涯を通じて大きなものです。
しかし、“満点であり続けること”自体が目標であったり肯定感になったりしてしまうことは、将来的にも決して本人のためになるとは言えません。このことは勉強する身にある者も、頑張りを認める者も気を付けなければならないと思います。

私は、おそらく自分の講師人生において一番と言っていいほど、厳しく注意しました。
「嘘はつくな」と。
わからないことは恥ではない。しかし嘘をついて取り繕うことは、本当に、誰のためにもならないのだと。

周囲の評価を意識すること、“良い子”である自分を崩さないことに行動が終始しているその生徒に対して、このようなことを伝える意味はあるのか―。
しかし同時に、“このまま進んでいってほしくない”という葛藤もありました。
 おそらく生徒にとって、私との授業は苦痛以外の何物でもなかったように思います。
どこかで逃げ出してしまうのだろう、そのように感じた時期もありました。
続く。。。
記:小中学部 兵藤晋平