国語の問題演習のコツと復習法

今回は国語の問題演習のコツと復習法について書きます。

国語の演習・復習の仕方(現代文編)
1.問題演習の仕方
20~25分程度の時間設定で問題を解く。設問ごとに、「自信がある✓」「自信がない×」をメモしておきます。

2.復習の前準備
①辞書を使って文中の意味不明語句の意味を調べる。
②その言葉の使用例を本文や辞書から採取して、意味とともにノートにまとめる。
③その言葉に関連する知識や、その言葉と構成する漢字の意味も調べる。
【例】贖罪(しょくざい)
意味:金品を出したり、善行を積んだりして、犯した罪をつぐなうこと。また、刑罰を免れること。(『大辞泉』より引用)
贖…あがなう。金銭や財物によって罪を免れる。財物や功績によって罪をうめ合わせる。
罪…あやまち。過失。(『漢辞海』から引用)
例文:四国の遍路は自らが背負った罪の贖罪のために巡る人も少なくなく、

3.本文の復習
①文章のすべての文について、「それはどういうことか」「なぜそのように言えるのか」を説明する(書かなくてもよい)。すべての指示語の指示内容を特定する(書かなくてもよい)。
→「その文がどういうことか説明する」とは、同じ意味になるようにその文を自分なりに言い換えたり、その文で書かれていることについての自分なりの具体例をあげたりすることなどを指します。一文一文を正確に理解して初めて文章全体が理解できるものです。中にはどうしても説明できない文もあると思いますが、それでもokです。一文単位での換言説明や理由説明にトライしている時点で、じっくりと本文と向き合って考えるという目的は達成されているからです。
②各段落ごとに、その段落の内容を端的に表す「小見出し」を作る。
「小見出し」とは新聞などにある「見出し」と似たような、その段落の内容を端的にまとめた、いわばその段落の内容のエッセンスです。要約のもっと短いバージョンのようなイメージ。
③全文の要旨を要約する。
→文章の主題(その文章は何について書かれているか)を掴み、それに対する結論(主題について、筆者はどうだと述べているのか)を中心にまとめます。

以上は本文の復習パターンAです。このページの特性上、図などを入れられないのでパターンAだけの紹介とします。パターンB以降を知りたい人は直接お尋ねください。

4.設問の復習
①同じ問題を時間をかけて解き直す。もう一度設問ごとに、「自信がある✓」「自信がない×」をメモする。
②演習1回目と2回目の解答を見比べて、解答が異なった部分について、なぜ異なる解答になったのかをメモする。
例)1回目は傍線部の内容をその周辺だけから考えていた。2回目はその前段落と合わせて考えた。
例)時間不足で焦って人物関係を見落としていた。2回目は読み取れた。
③1回目の解答と2回目の解答をそれぞれ答え合わせする。※まだ解説は読まない。
→1回目よりも2回目の方がよくできていれば、弱点は読解と解答のスピードにあるとわかる。
②「自信がある✓」とした設問が正解できているか確認する。
→できていなければ、文章の根本的な誤読や勘違いがある。弱点は正確に読む力の不足にあるとわかる。解説を熟読して修正する。知識系は意味調べノートを作ってまとめる。
③間違えた問題、「自信がない×」とした問題の正解選択肢から、なぜこの答えになるのかをメモする(解答の根拠探し)。他人にその設問を解説できるようにする。(解説動画を撮影するイメージ)
例)この選択肢の〇〇という部分が本文の◇◇の記述の言い換えになっているが、語彙不足で本文のその箇所が読めなかった。
④不正解選択肢について、なぜこの答えは不正解なのかをメモする。
例)この選択肢の〇〇という記述が本文の▽▽の記述に反する。
⑤「自信がある✓」として正解した問題について、その答えに至った道筋をもう一度思い浮かべる。
⑥解説を読んで、各設問のポイントや正答へのアプローチの仕方を確かめる。
→③~⑤での自分の考えが解説で書かれている解答に至る過程と一致しているかをチェックする。
⑦自分で考えた解説と解答に載っている解説とを比較する。得られた反省点をノートにまとめる。
⑧余裕があれば、1か月程度時間をおいてもう一度やや短い時間設定で解き直す。

以上です。一番重要なのは語句の意味調べです。特に国語が苦手な人はここを疎かにしていることが多いです。意味調べに一貫して取り組み、その上で前期は「3.本文の復習」に時間をかけ、後期は「4.設問の復習」に時間をかけるのがおすすめです。「本文の復習」は必ずしも全文すべて終える必要はありません。「時間かかり過ぎてこんなにできない!」という人は、30分なり1時間なり時間を決めてやってみてください。その時間内でできるところまで頑張りましょう。参考にしてください。

記:国語科 木下直樹