古文単語を覚える工夫とコツ①

大学入試の古文で点数を取るため身につけなければならない項目の一つとして語彙があります。今回は古文単語を覚えるコツについて、2回に渡って書きます。

Q. 古文単語が覚えられません。

A. “覚える工夫”をした上で触れる回数を増やしましょう。

→初めて会って顔と名前が一致しない人でも、その後何度も会って話すうちに自然と顔と名前を覚えますよね。古文単語もそれと同じです。古文単語も何回か見ただけで意味を覚えるのは大変です。まずはその単語に触れる回数を増やすことが必要です。ただし、ただ何回も見るだけではダメです。次の記事で紹介しているような「覚える工夫」をして、その単語に何度も触れましょう。

Q. 知らない古語はたくさんありますが、どこまでが覚えるべき語彙なのかわかりません。

A. 問題集や模試、過去問に出てきた不明語彙はとにかくすべて覚えるつもりで。

→未知の語彙はすべて覚えるのが基本です。それでも数を絞りたい人は、その単語を手持ちの単語集に載っているか調べてみて、載っていたら優先的に覚えましょう。古文単語集は入試でお目にかかる頻度の高い語彙が集められた本だからです。ただし、その語彙が手持ちの古文単語集に掲載されていない=入試で問われない語彙=覚えなくていい、ということでは決してありません。そもそも入試問題に出てくる語彙を100%カバーしている単語集は存在しません。必ず抜け漏れがあります。あくまでも意味不明語彙は全部覚えることを原則とするのをおすすめします。単語集に載っていなかった語彙は「後回し語彙リスト」などを作ってまとめておき、しかるべき時が来たときに改めて振り返られるようにしておきましょう。 次の記事で、実際にどうすれば古文単語を覚えやすくなるのかを紹介します。

記:国語科 木下直樹