④_2入試の仕組みについて(私立-一般入試合否の仕組み編)

今回は「④_2入試の仕組みについて(私立-一般入試合否の仕組み編)」です。

私立高校の合否判定で一番の疑問点が「内申点」の評価についてだと思います。
各高校の募集要項では、
「個人調査書と学力試験結果を総合的に審査して合否を判定します。」
「入学試験結果および調査書による総合判定」
のように濁して記載されています。公立高校のように「例)6:4で判定する」と明確に評されていません。

「入試に内申点が関係あると思いますか?」
と保護者にアンケートを取った結果、以下のような回答でした。
「私立だから関係ないんじゃない」
「**の高校はCランクないと受けれないって聞いた」
「基本公立と同じシステムじゃないの?」

ちなみに高校側に聞いてみると
「基本的に基準点を取っているかで判断します。ただ、ランクが高くて当日失敗した子を考慮するなど得点だけでは見ません。そこは、会議にて話し合って決めます。ですので、一概に何点・何ランクって出せないんですよ。」

色んなところで様々な憶測が飛び交っていますが。。。
正解は、
「北海道の場合、ほとんどの高校がランク重視の入試である。

例えば、
・札幌光星 マリス Cランク以上
・北海 特進 Cランク以上
・北海 進学 Dランク以上
などランクが決まっています。

よっぽど当日点が悪かった場合や定員が集まりすぎた場合を除き、基本的にこのランク以上であれば合格をもらえます。※絶対合格ではありませんので注意して下さい。
ただし、このランクがないと受からないというわけではありません。高校側の基準として「※ランク以上もしくは当日※※点以上」というのが存在します。基準のランクがなくても、その得点を超えているかつ極端にランクが低くなければ合格となります。ですので、その曖昧なゾーンは高校側が会議で話し合って決めるというものになります。

先ほどの正解に「ほとんどの高校」と記載しましたがそれに含まれない高校は以下の高校となります。

<ランク関係なく当日高得点がないと受からない高校>
・札幌光星 ステラ
・北海 S、特進、進学(当日点重視型) 

つまり、公立高校も私立高校も北海道の高校入試の場合ランクが占める割合がかなり大きくなります。中学生の場合は、1年生の時からランクを意識して勉強してください。 次回は、「④_3入試の仕組みについて(私立-推薦の仕組み編)」です。
記:教務部長 土居将士

★過去の記事はこちらから↓
① 高校受験(2022年度新入試)について
② 内申点の数え方について
③_1 入試の仕組みについて(公立-一般入試スケジュール編)
③_2入試の仕組みについて(公立-一般入試合否の決定方法編1)
③_2入試の仕組みについて(公立-一般入試合否の決定方法編2)
③_2入試の仕組みについて(公立-一般入試合否の決定方法編3)
③_3入試の仕組みについて(公立-推薦編)
④_1入試の仕組みについて(私立-一般入試スケジュール編)